こんにちは。ハグテク(いとう)です。普段はオランダに巣食いつつフリーランスでデベロッパーをしています。AWSやAlexaの界隈によく顔を出しています。どうも。 Shifterの開発を少しお手伝いさせていただいてます。 この投稿は、Shifter Advent Calendar 2021 9 日目の記事です。さて、今日のテーマはこちら。 2021年の11月から サイトを別のShifterアカウントに譲渡できるようになりました。みなさんご存知でしたか? 今回はサイト譲渡が活きるユースケースについて考察してみたいと思います。 ケース1、納品として譲渡 Web制作の受託では、概ね上の3つのパターンがあると思います。 お客さんのShifterアカウントにサイト構築するケース受託側のShifterアカウントにサイト構築するケース公開までは受託側のShifterアカウントで開発をして、完成したらお客さんのShifterアカウント上に最終成果物を納品するケース これまで3のパターンは少し複雑でした。なぜなら、ALL_IN_ONE_WP_MIGRATION プラグインでサイトをエクスポートし、お客さんのShifterアカウントでリストアするという手順が必要だったからです。サイトの譲渡ができると、この手順はなくなり、お客さんのShifterアカウントに対して、譲渡リクエストを送るだけです。 お客さんがShifterアカウント上で譲渡リクエストを承認すれば、それだけで納品完了。スバラシイ!!なんて簡単なんだ!(ステマ ケース2、部署間でのサイト移管 大きな組織での運用を考える場合、これまでのShifterでは、1つのShifterアカウントの下に部署ごとのチームを作ってサイトを管理するのが定石でした。しかし、部署がそれぞれ独立した決済機能を持っている場合は少し困ったことになります。Shifterアカウントには複数の支払い情報を登録できないので、管理部、経理部が最終の決済手段を一元管理しているようなケースではうまくいきますが、今回のケースではチームの移動はできるけど、決済方法は動かせない。という課題に当たります。 サイトの譲渡があるとこのケースが簡単に解決できます。「サイトを他部署に移管したい」となった場合、その部署のスコープでShifterアカウントを作ってもらい、そのアカウントにサイトを譲渡します。 部署間と言いましたが、たとえばグループ会社間でサイトを移します、といった場合にはさらに、この機能が効いてくるのではないでしょうか。 サイトを譲渡すると、次の支払いサイクルからは譲渡先での決済となります。サイトの譲渡は所有権の譲渡であり、決済権の譲渡でもあるのです。スバラシイ!!なんて簡単なんだ!(ステマ ケース3、役職が変更になった たとえば、これまでチームのメンバーだった人がディレクターになり、サイトを管理する立場になったケースを想像してみます。 Shifterにはロール機能があり、チームのメンバーに相応の権限を付与して運用していると思います。これまでAさんがチームのオーナーとして管理していたサイトを、今年昇格したBさんへ次のオーナーとして完全に委譲する場合、Bさんを […]