dance! dance! dance!

こんにちは。hugtech.io です。普段は、WordPress を Serverless で modernize する SaaS、Shifter の開発をお手伝いしながら、オランダでフリーランサーとして活動しています。

はじめに

今回は、活動を始めて長いのですが、コミュニティの話です。やりたくてやってたコミュニティが、知らない間に人に影響を与えていて、それが2年と6ヶ月後に繋がって返ってきた。その出来事が本当に(泣きそうなくらい)うれしかったので、ブログに書かずにはいられなくなって、このポストを書いています。

Emiel からのコメント

JAWS UG KOBE という神戸の AWS コミュニティを引き継ぎ、最初に開催したミートアップで、 まだ日本に来ていなかった Amazon Alexa を知り、デバイスと声でインタラクションできる体験に衝撃を受けてから、あいも変わらずずーっとAlexaのコミュニティ 活動をしています。当初は、JAWS UG KOBE のミートアップとして 活動していましたが、今は JAWS-UG から独立して、AAJUG という Alexa と Voice Tech にフォーカス した コミュニティで活動をしています。(最近ご無沙汰だったJAWS-UG KOBE も復活させました。)オランダに移ってからは、オランダの AWS コミュニティ で もAlexaのミートアップを開催していました。

最初に開催したのは、2年半前の出来事でした。

https://haarlem.tech/en/alexa-meetup/

(Alexaの実機も購入できないオランダで Alexaのミートアップ。わざわざ Luxembourg から足を運んでくれた Max Amoudeluso、日本時間で深夜なのにオンラインで登壇してくれた、Hide OkamotoJun IchikawaKana Kitagawa。本当に感謝です。)

あれから時はたって、


今年の 8月、同じく Voice とコミュニティに没頭してしまった VoiceUI/UX Designer Group コミュニティ を主催する vui_rie さんからのお誘いで、VoiceLunchJP というコミュニティの立ち上げをお手伝いしました。VoiceLunchJP は、Voice Tech のグローバルコミュニティ VoiceLunch の日本ブランチ。VoiceLunchJP は 毎月1回ランチ時間の45分を利用してゆるく Voiceの未来についていろんなテーマで語るコミュニティです。先日 2回目のmeetupを開催しました。

自分がプレゼンターだったということもあり、「開催したよ」というのを linkedIn からポストしたら、2年前のミートアップに参加していたEmiel から こんなコメントが届きました。

<< voicelunch global でセッションするまでになったきっかけをくれたのは、2年以上も前に Haarlem で Alexa meetup を開催したそいつだ!と。>>

2年前のイベントと今がつながる奇跡

もちろん、Emiel なんて 2年前は知らないし、彼が2年半前のミートアップがきっかけで、voiceにのめり込んでいったことなんて知るはずもないし、当の本人は、やっとみつけたミートアップをできる場所で、ゲストを呼んで、なんやかんや調整して、自分も英語できないのにセッション持ったりで、必死だったので、そんな余裕はあるはずもなく。だけど、何かしら動くことで、参加した人に何か影響を(勝手に)与えているというのは、日本でコミュニティ活動をしている頃から実感としてあったので、とにかく、いろいろ足らないけど、やろう!というモチベーションだけで動いていました。

(ミートアップのあと、いっしょに開催を手伝ってくれたメンバーから、「Your English is really bad!」ってまじに怒られたのを鮮明に覚えています。)

Emiel は、2年前のミートアップの出来事を他のメディアでもコメントしていました。(これはこれで、僕は聴きながら「ぐふふっ」と笑っていました。)

https://a-i.com/blog/emiel-langeberg-voice-tech-can-also-be-a-research-tool/

再実感したコミュニティで「踊る」ことの意義

改めてコミュニティをやり続けられてる自分のモチベーションを再認識しました。ただ「Alexaが好きになって、この体験をシェアしたほうが絶対楽しい」と思っただけなのに。ミートアップではもちろん技術の話もするけど、だいたい Alexa楽しい、Alexa好き、とか言ってたようなきがします。

運がよかったのは、動くきっかけをくれる人が周りにいて、すでにフレームが出来上がっていて、アウトプットする場所がすぐ近くにあったこと。これは神戸という土地柄なのか、たまたまなのかわかりませんが。(レールに乗せられた、巻き込まれた、ともいう)。

楽しいと思った出来事をシェアするために踊り続けると、知らない間に人が集まってきて、「おれもやらないと」みたいな気持ちに勝手になる。こうやって醸成されたコミュニティは、言葉も国境も文化も人種も全部とりあえずおいといて、強いつながりができてく。

そんなことを、Emiel のコメントを読みながら感じていました。

と、こんなことを書いていたら、2年前の Alexa Day 2018 で ASCII さんが書いてくれた記事のことを思い出しました。おんなじようなこと言うてるなーと。
火種は2年前からまかれていた!今こそAlexaという名の熱狂を振り返る

ダイバーシティとは「どうでもよくなる」こと

少し話は逸れて、オランダにきて約3年住んでいるのですが、オランダ語?幼稚園児以下だし、英語?小学生以下だし、まったく海外に住んでるメリットがない!と嘆きつつ。また、ワークシェアが進んでいるオランダ?「は?」めちゃめちゃワイ仕事してるけど!? とか、生活としては日本にいたときよりもピリピリしてることのほうが多いような気さえします(逆に、よく考えるようになったとも言える)。ダイバーシティ(多様性)っていう言葉をよく耳にするようになりました。とっても違和感があります。オランダだって、クリスマスになったらブラックピート(サンタと一緒にだいたい付いてくる召使いみたいな肌の黒い人)は差別だ!っていう話は毎年あります。「今年こそ止めろ!」って毎回言ってます。毎年どうでもよいじゃん、という気分になります。コミュニティの経験があるからなんだろうけど、ダイバーシティってけっきょく気にしなくなることなんじゃないか?という感覚があります。人種?どっちでもいいじゃん。男性?女性?、どっちでもいいじゃん。お金持ち?貧乏?(生活できて、満足してるなら、どっちでもいいじゃん。)。。最後はちょっと違うかw お金欲しい。

と、こういう感覚になってきたきっかけをくれたのもまたJAWS-UGで韓国にいったからだったなーと思い出しました。この AWSKRUGと開催したミートアップは、人種も言葉もどうでもよくない?といろいろ自分の感覚がいい意味で壊れていった経験でした。

JAWS-UG、海を渡る!韓国のAWSKRUGと勉強会を共催

思い出す「及川さん」と「ヨーダ」の言葉

こういう話をしていていつも思い出す言葉が二つあります。いつか忘れたけど、ひとつは、元Googleの及川さんのコミュニティに関する記事の中でおっしゃっていた言葉です。

「間違うことを前提にどんどんアウトプットすればいい。間違いごとコミュニティで訂正してもらえばいい」

そして もう一つは、神戸に帰るとだいたい連れていかれる(いえ、連れていっていただける)バーで Shifter の BOSS (HBT) に言われた

do, or do not

(今では、「Yes or はい」で、逃げ場さえないけどw )

のふたつ。

気持ちさえあれば、雑でいい。とにかくアウトプットすればいい。大きい、小さいではない。アウトプットすることで、大小関係なく誰かの何かにプラスの影響を与えている。

やってる時点でほぼ成功。プレゼンで失敗しようが、うまくしゃべれなかろうが、そのときその時点でアクションしてる時点でもう8−9割は成功してる。

僕の捉え方です。他の人はどう感じるのかな。

この感覚は、オランダでも同じように感じることがあります。娘の学芸会とか、バイオリンの発表会とか。ほんと雑なの。いい意味で。全然できてないの。いい意味で。でも、「みんな最高!完璧!」って拍手するの。それは、まちがいなく(僕の思い込みかもしれないけれど)トライした時点で賞賛すべきものだ!っていうオランダの文化だと思う。これと同じものがコミュニティにはあると思います。そう言う意味では、オランダに来てよかったなあと思います。

おわりに

以上、長々と書いたポエムでした。でも、改めてコミュニティで活動を続けることの意味付けみたいなものを再確認させられた出来事だったので、ブログにとどめておきます。とにかくこの出来事がうれしかったので、テンションで書き切ってるので、乱文すみません。ちょっと久しく言ってなかったけど、

Alexaはいいぞ

では。